東大生のノートはやはり合理的!効率良く勉強するためには○○○がカギ

こんちは、しんです。

今回は「東大生のノートはやはり合理的!効率良く勉強するためには○○○がカギ」についてです。

 

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 まじめに講義を聞いていたのに、あとからノートを見返すと内容がイマイチ理解できない……。という経験がある方は多いのではないでしょうか。また、勉強用にノートを作りたいけれど、どのようなノートが効果的なのかわからないという人もいるでしょう。

 長年、授業などでノートをとってきたかと思いますが、ノートのとり方を教わったことのある方は、なかなかいないはずです。ノートのとり方ひとつで、勉強の効率は大きく変わります。「勉強が苦手」「復習に時間がかかりすぎる」という人は、ノートのとり方を工夫してみると良いかもしれませんよ。

 

 今回は、勉強の効率を上げるノートのとり方として、東大生のノート術をいくつかご紹介しましょう。

✔︎目次

  1. 東大生のノート術1:再現性がカギ!
  • 理想は『〇〇』状態にすること
  • 〇〇を理解する
  • 『〇〇』が動くことを大事にする
  1. 東大生のノート術2:筆記用具と紙面構成にもこだわりを!
  • 〇〇の使い方にこだわる
  • 〇〇ごとに紙面構成を変える
  1. まとめ

 

東大生のノート術1:再現性がカギ

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 現役の東大生であり、『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』の著者である西岡壱誠氏が100人以上の東大生にアンケートをとり、どのようなノートを作っているのかを調査したところ、彼らがこだわっているポイントのひとつが「再現性」であることが判明しました。

 『再現性のあるノート』とは、あとから見返したときに、講義やテキストの内容が再現されるノートということです。

ノートをとることが目的なのではなく、学びを得ることがポイントなので、講義や読書などで学んだことを、あとから自分で「再現」できることが重要になってきます。なので、まず再現性のあるノートを作るために、東大生たちが駆使している3つのテクニックをご紹介します!

 

理想は『他人に説明できる』状態にすること

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 1つ目の方法は、「言い換える」こと。講義の内容やテキストの文章をそのまま書き写すのではなく、「要するにこういうこと」と自分の言葉で書き出すことが大切です。講義の内容が理解できていなければ、自分の言葉に言い換えることはできません。自分の言葉で言い換えられ、他人に説明できる状態になっていることがベストです。

 「知っていると思っていたことも、誰かに聞かれたらうまく説明できなかった」という経験は、誰しもあるでしょう。これはまさに、理解できていると思っていても、頭の中では、その内容が十分に理解できていなかったということ。

 

ワシントン大学で行なわれた、ある実験をご紹介します。

  1. 被験者を2つのグループに分けます。
  2. 片方のグループには「覚えた情報をテストする」と告げ、もう片方には「覚えた情報を別の人に教えなければならない」と伝えます。
  3. 実際には別の人に教えることはせず、どちらのグループもテストのみ実行します。

実験の結果、「別の人に教える」と思っていた被験者のほうが、テストで良い結果を出したのだそう。

 人に説明することを前提にすると、学習効率は大きくアップするようです。実際に誰かに教えるわけではなくとも、「教えるつもり」で自分の言葉でノートを作れば、学習の効率は上がるでしょう。 

 

因果関係を理解する

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 ふたつめのポイントは、ロジックの見えるノートをとること。覚えなければならないワードだけを書くよりも、「そもそも、その事象はなぜ起こるのか」などの因果関係を理解することが重要です。

たとえば、歴史のノートをとる際「○年に〜〜があった」という出来事と年号だけ書いても、その出来事の背景にある経緯やロジックを無視しているため、記憶に残りづらいはず。反対に、ロジックが見えていれば、年号と出来事に加えて、その前後に起こった出来事も一緒に記憶に定着しやすくなります。さらに、前述した「人に説明する」ことも容易になりますね。

 

 東大生たちのノートには、「→」という記号が頻繁に登場するそう。「→」は何かと何かの情報をつなぐ際に使われ、もしもつなげない場合は、その間に情報を加えるのだとか。

例として、「→」を使ったメモをとってみました。

東大生のノート09

写真では目をこらしてもなんと書いてあるのかわからないかもしれませんが、「三圃制」と「クレルモン宗教会議」が黄色の蛍光ペンで書いてある理由は、後ほどご説明いたしますね。

 

 このように「1099年に第1回十字軍がエルサレムを奪還」という出来事だけではなく、『なぜ十字軍が当時のヨーロッパに生まれたのか』、『なぜヨーロッパの勢力が急速に拡大したのか』など歴史的要因を詳しくメモすると、より理解が深まり、記憶にも定着しやすくなります。 

 

年号と出来事を個別に覚えるよりも、「→」でつなぐことによって、前後の関係性がわかりやすくなり、情報が頭に入りやすくなるのです。

「個別の事象だけでなく、前後の関係性や流れが見えることで、記憶に刻まれる」ということは、カーネギーメロン大学のウィリアム・チェイス氏とハーバート・サイモン氏が行なった次の実験でも証明されています。 

  1. マチュアとプロのチェスプレーヤーが被験者となります。
  2. 被験者に、チェス盤に置かれているコマを暗記するよう命じます。
  3. 1回目の実験では、チェスの試合風景を見せ、被験者らには、コマが暗記する位置に置かれるまでの試合の流れを見せます。結果:アマチュアのプレーヤーはコマの位置をほとんど思い出せなかったのに対して、プロのプレーヤーは、ほぼ全てのコマの位置を再現することができました。
  4. 2回目の実験では、被験者らに、ランダムに置かれたコマの位置を覚えるよう命じます。結果:アマチュアもプロも、両者ほとんど覚えることができませんでした。

[1回目の実験]

・プロは試合の流れを見て「コマがなぜその位置に置かれているのか」という関連性を理解できるため、覚えることができたと考えられます。

[2回目の実験]

・ランダムに置かれたコマの位置は、アマチュアもプロも覚えることができませんでした。つまり、前後の流れのない個別の事象(ランダムに置かれたコマ)は、暗記しづらいということ。「→」を使うことが身になるメモの取り方である、とご納得いただけたのではないでしょうか。

 

『感情』が動くことを大事にする

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 3つ目のポイントは、「自分の感情が動いたことを書く」ということです。

東大生のノートには、講義中に先生が話した小話など、試験とは関係がなさそうな内容も書いてあることが多いよう。

テストで出る内容以外にも、自分がおもしろいと感じたことなどをメモすることで、あとから振り返って勉強をする際に、講義の記憶が蘇るきっかけとなるのだとか。

 

ポイント1と2で述べてきた「自分の言葉で書く」「記入事項の因果関係がわかるように書く」というのは、あとから振り返ったときに、その内容が蘇るノートを作ることにつながります。3つ目のポイントも、この要素を持っているのです。

 

「感情が動いた内容は、記憶に残りやすい」ということは、これまで数々の研究からわかっています。そのひとつが、認知心理学者ドナルド・マッケイ氏率いる研究チームが行なった次の実験です。

  1. 被験者に、さまざまな色のついた単語を次々と見せます。
  2. あとから、表示されていた単語と色を思い出すよう命じられます。
  • 結果:感情を引き起こしやすいタブーワード(禁句)は多く思い出され、あまり感情を揺さぶらないような無難なワードは思い出されない傾向にあったそう。

マッケイ氏は、実験の結果から「人は、感情が動いた事柄のほうが記憶しやすい」と説明しています。

 ノートをとる際は、必要事項のほかに、自分が興味深いと思った内容のメモを補足して、あとから感情とともに記憶を呼び起こす仕組みをつくると良さそうですね。

 

東大生のノート術2:筆記用具と紙面構成にもこだわりを

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 上記で紹介した西岡氏と同様に、フリーライターで『東大合格生のノートはかならず美しい』などの著書で知られる太田あや氏も、東大生のノート術に注目するひとりです。

太田氏は、東大生のノートを100冊集めて調査し、難関大学に合格した彼らのノート術には共通して7つの法則がある」ということを指摘しました。以下の通りです。 

  1. 文頭はそろえる
  2. 写す必要がなければコピー
  3. 余白は大胆にとる
  4. インデックスを活用
  5. ノートは区切りが肝心
  6. オリジナルのフォーマットを持つ
  7. 丁寧に書いている 

 ただ、これらはあくまでも見た目の美しさのため。太田氏によると、良いノートをとるためには、「何のためにノートをとるのか」を自分の中で明確にしておくことがポイントなのだとか。

たとえば、目的が「講義の理解を深め、テストの際に役立てること」である場合、自分にとってどのようなメモの書き方が適しているかを考えてノート作りをする必要があります。つまり、自分ならではの工夫をするということ。東大生たちは、それぞれオリジナリティーのある自分なりのノート作りを実践しているそうです。

 

 以下で、太田氏の印象に残った東大生独自のノート術をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 

 

筆記用具の使い方にこだわる

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 東大生たちは、ノート筆記用具においてもこだわりを持っているそうで、自分に合うものに出会うまでいろいろなものを試して試行錯誤をするよう。

書きやすいシャープペンやボールペンはどれか、それに合う紙質のノートはどれかなど、自分にとって最適な筆記用具を追求するのだとか。たしかに、書きづらいペンを使ったときにストレスを感じた経験は、誰しもありますよね。

 

 太田氏いわく、ある生徒は、「2本のペンをお箸のように持つという方法をとっていたそう」。ペンを持ち替えるのではなく、2本を同時に持ったままペン先だけ器用に入れ替えていたのだとか。かなり究極的なスピードの追求ですが、自分にとって効率的な方法を編み出したのですね。

 

 他にも、大事なことはあえて黄色の蛍光ペンで書く、という生徒もいたのだそう。本来ならばマーカーとして使われる蛍光ペンをペンのように使い、『あえて見づらくすることによって、かえって一生懸命読もうとし、記憶に残る』という原理だそう。このように、工夫の方法は、人によって様々なのですね。 

 ちなみに、先ほど僕が例として作成したノートの画像は、この蛍光ペンの使い方をまねしてみたものです。画像をご覧いただければおわかりのように、想像以上に読みにくいため、なんども目を凝らすことになり、結果的に単語が強く記憶に残りやすいです。

 

ページごとに紙面構成を変える

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 ノートを取るときには、ある程度紙面構成をそろえて書く人が多いのではないでしょうか。しかし、太田氏いわく、ある生徒のノートはページをめくるたびにフォーマットが変わっていたそうです。

本人によると、「自分は紙面を絵のように覚えるから、あえて構成を全部変えることで記憶を呼び起こしやすくする」のだとか。

 

 脳科学では、記憶に関連づけられるものが多ければ多いほど、その記憶は定着しやすくなるといわれています。本郷赤門前クリニック院長の吉田たかよし氏によると、『ほかの知識と関連づけて覚えた知識や、インパクトの伴った情報は、長期的に記憶されやすい』のだそう。

書かれている内容以外にも、そのページの構成ペンの色など、印象に残る情報が多いほうが良いのでしょう。

この方法は、視覚情報を覚えるのが得意なタイプの人には特に有効かもしれません。実際には視覚で記憶するタイプの人は多数派ではないようですが、「ページごとに印象を変えることで、ちがう項目を暗記する際に手助けになる」という考え方は、参考にできるかもしれませんね。 

 

まとめ

 ノートの取り方を教わる機会はほとんどないため、各々、自分のやりやすい方法を実践してきたかと思います。

 それも間違いではありませんが、もしもノートの取り方を変えることで、テスト勉強の効率が上がったり、大事なことがしっかりと記憶に残ったりといったメリットがあるのであれば、実践するに越したことはないですよね。ぜひ、東大生たちのノートの取り方を参考にしてみてください。